アルギン酸タンパク質製造における pH 測定
タンパク質収率の最大化のための pH 調整
アルギンは褐藻類から得られるタンパク質で、アイスクリーム、マヨネーズ、ペットフードなど様々な食品で広く使用されています。アルギンの抽出プロセスは 2 段階から成ります。まず初めに、褐藻類を pH 12.5 の条件下で消化します。その後、このミキサートを pH 1.2 ~ 1.5 の範囲に酸性化すると、アルギンが沈殿し分離されます。この酸性化工程は、アルギンの収率を最大化するため、きわめて慎重に管理する必要があります。pH レベルが 0.9 を下回ると、アルギンが破壊されてしまいます。一方で pH レベルが 2 を超えると、アルギンの完全な沈殿が得られません。沈殿工程では、ミキサートが濃厚なスラリー状となり、pH 電極に付着する恐れがあります。ただし、被膜付きチップまたは平面なガラスを備えた Rosemount™ 396P pH センサのような pH センサを使えば、正確に pH を計測することができます。
Rosemount 396 pH センサは、統合ケーブルが付属しており、大量の浮遊物を伴う過酷で不衛生な摩耗しやすいアプリケーションにおける pH 測定に最適です。堅牢なセンサ設計とロバスト基準技術により、さまざまな過酷な用途で信頼性の高い pH 測定を行えます。