粉体排出システムバルブ

ポリエチレンやポリプロピレンの粉体は、バルブにとって最も取り扱いが難しい媒体のひとつです。粉体の微細な粒子がボールとシートの間の空洞に入り込む可能性があります。この粉体は短時間のうちに蓄積され、密閉性を損ない、さらにはバルブを破損させる可能性があります。

不正確に機械加工されたコンポーネントと効果のないシールを備えたずさんな設計のバルブは、粉体の蓄積を助長するため、必然的にバルブやアクチュエータの故障を招くことになります。

粉体排出システムバルブの動作条件は、高速で頻繁なサイクルと、研磨性のあるポリエチレンやポリプロピレンの粉体粒子とが組み合わさっています。このような条件下では、コンポーネントの摩耗が故障の主要な原因になっています。

この用途のバルブは、設計や仕様が不適切だと、ボールやシートに傷がついたり、ベアリングやシール、スプリングが劣化したりします。このような損傷は、バルブの早期故障の原因となり、ダウンタイムとメンテナンスが必要となります。

粉体排出システムバルブの信頼性は、事業の収益性にとって非常に重要です。シーリングの効果がない場合、粉体の品質が損なわれ、廃棄物や再処理にコストがかかります。また、これらのバルブが故障すると、反応器を停止しなければならず、下流のプロセスが停止してしまいます。

さらに、スペア部品や交換用バルブの中には、リードタイムが長く、ダウンタイムやメンテナンスの予算が膨らみ、高コストになってしまうものがあります。