Emerson 最高サステナビリティ責任者 Mike Train高解像度画像
サステナビリティは、私たちの産業が直面する最も差し迫った要求として急速に浮上しています。企業の環境、社会、バナンス(ESG)パフォーマンスへの取り組みは、評判の問題から、ビジネスの持続可能性の問題へと発展しています。お客様は ESG パフォーマンスに基づいてサプライヤーを選び、従業員もそれを基準に自分のキャリアを投資する場所を選んでいます。
産業界の製造業者やエネルギー供給業者は、自社の環境持続可能性の目標達成に役立つアイデアやソリューション、すなわち技術、サービス、実践を切望しています。世界をより良い場所にするために有意義なステップを踏んでいる会社で働きたい、誇りを持って話せる会社で働きたい、というのが採用希望者の本音ではないでしょうか。株主は、投資先企業がこれらの課題に迅速に取り組み、真の意味で持続可能な価値を創造していることを知りたいと願っています。
これを念頭に置いて、企業が今日進めている 2050年 までにネットゼロを達成するという目標は、より良い未来を築くための意欲的かつ重要な目標ですが、そこに至る道筋を本当に示しているとは言い難いものだと思います。危機感を持って今すぐに行動を起こさなければ、気候変動の負担が余りにも大きくなりすぎて手に負えなくなってしまいます - つまり、私たちが思い描くより持続可能な未来に向かって、今すぐ行動しなければならないのです。
私は過去 30 年以上にわたって世界中のお客様と共に仕事をさせていただき、オートメーションが生産性、安全性、収益性の分野でいかにビジネスパフォーマンスを変革できるかをお客様に理解していただくお手伝いをしてきました。そして今、財務パフォーマンスを向上させたのと同じ原理とイノベーションが、世界中の企業のサステナビリティに大きなインパクトを与えることができるのです。
2050 年までにネットゼロの目標を達成することは、一朝一夕ではできません。それは生易しいことではなく、単純なことでもありません。魔法のレシピもありません。しかし、達成可能な目標であり、力を合わせて解決することが私たちの責務です。
エマソンが製品やサービスを提供する現場では、脱炭素化、炭素排出量管理、電化、エネルギー効率、最適化など、当社とお客様にとって重要なサステナビリティの課題に真正面から取り組んでいます。
私たちの世界が直面している大きな課題、私たちすべてを阻む障壁、解決に向けて今すぐオートメーションが果たせる役割、そして人々が正しい方向に有意義な進歩を遂げるためにすでにステップアップしていることを浮き彫りにします.最も重要なことは、環境の持続可能性へのアプローチをさらに強化し、未来の世代が楽しめるより良い世界を実現するため、エマソンが行っている測定可能な行動に焦点を当てることです。
2050 年までにネットゼロの目標を達成することは、一朝一夕ではできません。簡単にできることであったり、単純な作業でもありません。特効薬すらないのです。しかし、達成可能な目標であり、力を合わせて解決するのが私たちの責務です。私たちは、こうしたサステナビリティの重荷の始末を子孫に委ねてはなりません。なぜなら、現時点でも目に見える現実的な進歩を遂げるための技術を利用することはできるからです。
すべての人が科学について意見を同じくするわけではありませんが、これから何世代にもわたってより良い環境の形で残すことは、追求する価値のある遺産であるという合意につながることを願っています。そして、私たち全員が今日という日に責任を持ち、影響を与えることを追い求めて行きましょう。
敬具
Mike Train