「クロスビーJシリーズベローズ漏洩検知 」 ソリューションは、漏れの発生を減らし、ベローズの故障を即座に通知し、バランスのとれた動作を保証します。 高解像度画像
新しいCrosbyのバランスダイアフラムとベローズ式漏洩検知の圧力逃し弁ソリューションは、性能、安全性、信頼性を向上させ、排出量を削減します。
ヒューストン (2022年12月13日) – Emersonは、Crosby™のJシリーズ、圧力逃し弁(PRV)製品ライン対象に、2つの新しい技術をリリースしたことを発表しました。1つ目の技術は、バランスダイアフラムといい、PRVでベローズが不要となり、背圧に対してバランスよく動作することで所有コストを下げ、性能を向上させることができます。 2つ目の技術は、ベローズ式漏洩検知といい、PRVでベローズの破損を遠隔で検出することができ、リアルタイムで体積排出量の削減と正確な計算を可能にします。
背圧がかかるところでは、スプリング式PRVはベローズを活用してバランスのとれた動作を確保することが頻繁にあります。さまざまな業界やバルブのブランドにおいて、3万件のPRVサービス記録からのデータ分析によると、ベローズの破損率は2%〜6%であることがわかりました。 つまり、1000個のベローズ式PRVを使用している工場で、ベローズが破損した20~60個のPRVが使用され続けているということです。 ベローズの破損の原因として、過大な背圧と急激なサイクルが挙げられます。 ベローズが破裂すると、排出量が増加し、設計された設定圧力でバルブが作動しなくなり、過圧が発生する危険性があります。
Crosbyバランスダイアフラムは、PRVアプリケーションではベローズを交換して、これらの問題や他の問題に対処することができます。 その革新的な設計により、背圧の限界を60%から80%まで向上、背圧補正係数Kbを最大15%増加、スプリング式PRVの適用範囲を拡張しました。 Kbファクターは、PRVが背圧のかかるクローズド・システムにインストールされる際のサイズを決めるために参照されます。背圧の限界を拡張し、Kbファクターを向上させることにより、より小さなバルブを使用することができます。また、ダイアフラムはベローズに比べ、高い背圧や急激なサイクルに対して長寿命です。 バランスダイアフラムにアップグレードすることで、メンテナンスコストの削減、信頼性の向上、安定性の向上が可能となります。
2つ目の技術であるベローズ漏洩検知は、破損の検出が難しいベローズにおいて、定期点検でバルブを取り外すまで長期間気付くことがないという問題に対処できます。 漏洩検知およびリペア(LDAR)プログラムにはPRVが含まれることがありますが、漏洩の対象はフランジまたはバルブシートであるため、ベローズの破損は、LDAR範囲に含まれないPRVボンネットベントを通じて排出し続けます。 PRVの設置場所はアクセスが困難で、危険な場所にあることが多く、漏れの検出が困難な場合があります。
ベローズ漏洩検知ソリューションは、ベローズの破損や排出をより安全かつ効率的に検出します。 それは、バックアップピストンとRosemount™の無線または有線圧力トランスミッタで構成されています。 バックアップピストンは、標準のボンネットベントに比べてクリアランスが非常に小さいため、ベローズが破損した際、90%以上の排出量を削減でき、バランスのとれた運用を確保することができます。 圧力トランスミッタは、ベローズの破損をタイムスタンプ通知を瞬時に提示し、排出量データをリアルタイムで表示します。
既存のCrosbyのJシリーズPRV用のアップグレードキットは、どちらの新しい技術にも対応しており、新しいPRVはこれらの機能が事前にインストールされた状態で購入することができます。
「サステナビリティが世界中で重視される中、現在大気排出しているPRVは、排出を抑制するためフレアシステムへの接続を必須とするものが増えてきます。 その結果、背圧が高くなるため、既存のPRV設計の限界を超えるため、バランスダイアフラムとベローズ漏洩検知の画期的な革新が、お客さまのニーズに対応します」と、Emersonの圧力管理事業の代表、Judson Duncanは述べました。
バランスダイアフラムとベローズのリークディテクションソリューションの詳細につきましてはこちらをご覧ください:https://go.emersonautomation.com/ReinventingPRVs。